会長ご挨拶
公益社団法人 北九州高齢者福祉事業協会 会長の木戸邦夫でございます。
令和3年6月の社員総会において、会長職に就くことになりました。
本協会は、高齢者福祉及び介護に関する正しい知識の普及・促進を図るとともに、高齢者福祉サービスの質の向上等に関する事業を目的として活動している社会福祉法人の公益団体です。
本協会の参加法人は、北九州市で高齢者福祉事業を営む50法人・79施設が協会会員としてお互いに研鑽を積み、それぞれが提供する福祉の質の向上を目指しています。
ところで、近年の介護事業環境は、ご案内のように介護保険制度を利用される方々の増加またそのニーズ変化に応じた良質の介護サービス提供、一方で介護人材確保の困難さ、こうした点で社会福祉法人そのものが従来から謳われている『運営』から『経営』に本格的な事業の舵を切らなければ、経営安定・事業継続が危惧される状況になりつつあります。
従って、この過渡期の協会事業としては定款第三条(目的)にありますように、高齢者福祉サービスの質の向上等に関する事業を行い、高齢者福祉及び介護事業の健全な発展と地域住民の福祉の増進に寄与すること、つまり協会の会員法人が『経営』や『地域密着』を意識した事業改革を行うためのノウハウや情報を提供することに目線を高めて参ります。
また地域社会貢献において、北九州市は政令指定都市では高齢化率が最も高く、単身高齢者や夫婦高齢者また認知症の方々の支援、その他の在宅や施設介護ニーズに対する支援など、協会として取り組む課題が山積しています。
このような支援には、行政をはじめ他団体また地域コミュニティの方々と連携しながら協会活動を活性化していかなければなりません。また、昨年11月27日北九州市と締結した新型コロナウイルス感染症のクラスター対応介護版DMAT(「感染症発生時における職員の派遣に関する協定」締結)等、時代の要請に応じた新たな取組みを行っていくことになります。
令和3年6月吉日